断酒ingヒーロー

日常生活でアルコール依存症と向き合い、断酒・禁酒の方法と効果やメリットを探っていくブログ。

アルコール依存症になると、病院だけでは治癒しない?家族を不幸にする依存症の恐ろしさについて。(断酒16日目)

アルコール依存症が怖くて、自分がアルコール依存症ではないかと信じて止まない、nonbeyです。
みなさん、あまり依存症という言葉は、「自分には関係ない」と感じていると思いますが、結構、依存していることって多いですよ。

携帯電話、ゲーム、スマホ、ネットサーフィン、彼氏、彼女、妻、夫、子供、親、などなど数え上げるとキリがありませんが、
一度、依存症になると、なかなか改善が難しいということについて調べてみました。

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出典:alcoholic-navi.jp

アルコール依存症は、一度発症すると、治癒しない。

私たちにとって、病気や怪我の治療をする最も身近な場所は「病院」です。大抵の病気は、病院に行けば治ると期待するものですよね。
例えば骨折をしたら、具合が悪くなるのは折れた部分だけですから、病院で幹部の手当てを受ければ、それで終わりです。

ところがです。
アルコール依存症の治療は、必ずしも、そのようにもうまくいきません。
病院に入院している間は調子が良かったけれど、退院したら、あっという間に最悪の時に逆戻りしてしまう病気です。

恐ろしいですねぇ。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

もしかして、その病院が、たまたま依存症の専門治療を行っておらず、適切な治療ができなかったから?
確かに、その可能性はないとは言えません。

普通の風邪くらいなら、どこの病院に行っても、だいたい治りますよね。
でもアルコール依存症は治らない。それだけ、専門的な治療が必要ということです。

そもそも、依存症ってなに?

ここで、依存症とはどういう病気を、もう一度よく考えてみましょう。
依存症とは、何か特定の「物質(スマホ・ゲームも含みます)」に対してコントロールできなくなる病気で、
それは複数の要因に関係して起こるんですね。

その1つに、脳の気質的な変化があります。
何度も繰り返し、その物質を使っているうちに、脳の一部が非常に活性化して渇望感が容易に膨れ上がり、本来人間が持っているはずの理性的な判断を失ってしまいます。

しかも、アルコールを体内に入れてしまうと、さらに人間が本来持っているはずの理性が失われていきます。
酔っぱらっていると、理性を失う人がいますよね。
気を付けたいのが、食欲に関しても理性を失うので、食べ過ぎてしまう結果になります。
ここまでいうと、アルコールってデメリットが多い飲み物と理解できます。

依存症になると、酔っていなくても理性を失うので、飲まなくてもいい環境でも、飲酒してしまいます。

一度ハマってしまうと、何年経っても、欲求はゼロにならない。

そして、一度依存症に陥ってしまうと、その物質を使うことをやめたとしても、
何年たっても、その飲酒欲求は、元に戻る事は少ないと言われているんです。

たとえ10年やめていても、またその物質を使い始めたら、すぐに最悪だったときの状態に至ってしまうのです。

また、「性格傾向」や「環境」なども無関係とは言えないようです。

どちらが先かは定かではありませんが、少なくとも依存症が悪化するにつれて、依存症の特有の良くない性格傾向が強まるほど、人格変化が起こることを専門家は知っています。

環境についても同じです。
アルコールが常に間近にあるようになったり、友人関係が変化したりして悪い方向に行く進んでいきます。

このように、依存症はいくつもの要因が複雑にからみあって発症する病気で、しかも、その病状は心身状態の悪化だけでなく、人格やその人の生活態度全般に及ぶほど広範囲にわたことから、その治療は短期間では簡単には終わらないんですね。

病院に入院して退院しても、安心してはダメ。退院後のケアが必須です。

例えば、薬物・アルコールを摂取し続けて身体的に衰弱したり、妄想や幻覚などの精神症状心身症状が出たり、抑うつ症状が強くなったりして、せっぱ詰まって病院に入院したとしましょう。

病院という閉鎖的な場所で安静に過ごし、規則正しい食事をとり、必要に応じて投薬治療などを行うと、悪化していた症状の大半は改善します。
こんな時、周囲の人は、まるで完全に病気が治ってしまったような錯覚に陥ることがあるのです。

けれども先に説明したように、脳の異常が元に戻ることが難しく、薬物やアルコールを使う事はやめても、いちど偏ってしまった性格傾向は依然としてそのまま残ってしまいます。
環境についても、病院にいる間は問題はなくても、退院して元の場所に戻ったときには何も変わっていません。

依存症が発症すると、一緒に住む人も不幸になる。

こうした問題が生じるのは、本人だけに限りません。
長い間、依存症者と付き合い続けてきた周囲の身近な人たちは、依存症という病気の悪い影響を受け、知らず知らずのうちに精神状態が悪化していたり、不適切な認知や対人関係を身に付けてしまっていたりします。

依存症と人と一緒に住んでいると、一緒に住んでいる人まで精神状態が悪くなるって怖いですよね。
っていうか、迷惑ですよ。(自分に言い聞かせています!)

そして、本人の問題についても、周囲の人々の問題についても、そのまま放置したままでいると、
本人が病気になる以前の状態に戻ると言う事はまずないでしょう。
退院しても、本人と、周囲が「病気が治っていない」と自覚し、ケアしていかなけらばなりません。

こうした問題を、全て依存症という病気の一部として捉え、時間をかけて一つずつ、前向きに解決していないいかなければ、長期的な回復が期待できないということです。

このように時間がかかる依存症の治療の中で、医療機関が果たす役割は限られています。

ですから、慎重に医療機関を選んだとしても、そこは依存症治療のための1つに過ぎないことを忘れないでください。
退院してから、または外来治療を終えてから、さらなる回復の場が必要となるのです。

また家族や周囲の人々は、本人を入院させることができたからといって、安心して病院任せにしないでください。
この時こそは、家族が自分たちの問題に取り組むチャンスなんです。

依存症という病気を正しく理解して、消耗した心身を立て直し、依存を支える結果となった対人関係等の修復を図ることが大切です。

今日はここまでにします。
依存している物質にもよりますが、アルコール依存症は病院では治らないという知識は得られたと思います。

実は怖い依存症。健康で一生元気でいるためには、適度な飲酒を心掛けたいものですね。

・・・私は適度な飲酒ができないから、飲酒しないようにしていますが・・・・
それではまた。

家族を依存症から救う本 薬物・アルコール依存で困っている人へ
著者 加藤力