アルコール依存症。「対象の物質」があるからではなく、もともと「依存体質」が問題では?
アルコール依存症の問題って医者がどう説明するか完璧には理解できない部分がありますが、結局は「脳」の問題です。
アルコールに依存している。というより、依存体質が問題では?
いわゆる禁断症状というのもは、要するに、あるはずモノが無い時に、脳が異常反応しちゃうことです。
具体的な症状としては、手を震わせたり、幻覚を見せたりするわけですけど、基本的には「脳の病気」なんです。
潔癖症だったり、脅迫神経症の人たちって、手が汚れていると思うと1日100回洗ったりすることがあるじゃないですか。
それも要するに脳の異常反応ですよね。
何かショックなことがあったときに、手を洗うことで気持ちが落ち着いた経験があったりする。そうすると、その手を洗うという行為で安堵するというか、依存するわけです。
何かへの依存と言うのは、みんな似た仕組みがあります。
1日100回手を洗っている人たちの精神の構造と、酒を止められない人たちは、症状が随分違うし、ジャンルも違うけど、基本的には脳が脅迫的なループに陥っている意味では同じ種類のことなんだと思います。
1日100回手を払う人たちも、その点を除けばまともな人なんだろうですけど、そういうところに陥ってしまう何かを持っている人は、どこか脳の問題として神経症に陥りやすいという事はありそうな気がします。
依存物質があるのではなく、依存体質がある。
依存体質の人間はチョコレートにだって依存するし、納豆になって依存する。
ある意味、ダイエットにだって依存するかも知れない。
依存物質との付き合い方をきちんとわきまえて、コントロールするプログラムを自分の中に持っていれば、依存に至らないで楽しく付き合えるはずなのですが、コントロールでないところに依存体質の問題があると思うんですよ。
アルコールは、コカインだったりヘロインだったりするものとは種類は違います。
しかし世界で1番メジャーなドラッグです。
その依存物質を選べるのであれば、もっと健康的なモノに依存したほうがいい。
依存体質を変えることは難しいですが、依存物質を変えることはできるのではないでしょうか。
「お酒」という依存物質を、「ご飯」に置き換えるのも1つの手段です。
体重は一時的に増えますが、アルコールはシッカリ抜くことができますよ。
それだけでも一歩前進である。そう思って今日も一日断酒。一日断酒。
酒(アルコール)では現実逃避できない。お酒を辞めて、現実の問題を解決していこう。
毎日毎日、お酒で一日の疲れを癒そうとして、結局疲れてしまっていたnonbeyです。
お酒って、飲むと嫌なことを忘れたりできますが、はっきり言って、その時だけですよね。本当はわかっているのに、ちょっとの時間だけ嫌な気分から逃げたい。そんな甘えが原因で次に日の朝に後悔する。
こんなことが毎日毎日続いていました。だから断酒しています。
酒で、現実逃避はできない。
アルコールについて現実逃避。
そんなことが一般社会では言われていますが、実際に現実逃避できるのは酒を飲んでいる一瞬だけであって、次の日になってみれば現実は何も変わっていません。
あえて言うなら、お酒の力を借りて、いつもなら言えない言葉を発したことで現状が変わったり、考え方が変わったりすることもあるでしょう。
しかし基本的には変わりませんよね。
とくに一人酒(一人晩酌)なら尚更です。原状回復なんてありえません。
現実逃避には酒は不向きだと思います。かえって悪い方向に向かうのではないでしょうか。
現実逃避というより、お酒が役に立つ場面はあります。
- 異性を口説くとき。(酔っぱらったことを前提に利用する)
- シラフでは言えないことを言いあえる。
- 煮詰まっている商談をお酒という力技で切り抜ける。「ぶっちゃけ本当は、〇〇の理由があるから、本当にお願いしたいんですよ!」)
まぁ、数え上げればもっとあると思いますが、結局これって酒なしで言っているとシャレにならないことが多いですよ。
お酒を悪モノにして、その背後に自分を隠して、いろんなことを円滑にしている。
だから、お酒というものはメリットもあるんです。
しかしそれは現実逃避とは意味合いが違います。
例えば、すごく憂鬱なときなことがあったときに酒を飲んで何もかも忘れて愉快になれるとかいうと、そんなことはありません。
嫌な気分の時に、さらに酒を飲んだら、もっと嫌な気分になるだけです。
酔っぱらってくる最初は気分いいかもしれませんが、最後の方は後悔の気持ちが大半を占めます。
だから結局、飲まないほうが現実逃避できます。
問題があるのなら、その問題に対して真摯に向き合って対応するほうが現実逃避になるんです。
お酒を飲んでばかりでは現実問題を解決するパワーも残りませんし、その気すらなくなって無気力状態に陥るのがオチ。
それが嫌だったら、まずは一日辞めてみて、その日は問題を解決するための本を図書館で借りて読んでみる。
そういうことの小さな積み重ねが「問題回避」につながると私は考えます。
連続飲酒発作。「あれ?いつも以上に飲めるようになったぞ。お酒に強くなってきたかな?」は勘違い。体が悲鳴を上げている証拠です。
連続飲酒発作が起きたとき
お酒を飲んで「吐く」「吐かない」は、方法を何とか学習する。
でも結局は倒れたり、全然歩けなくなるという結果に至るわけです。
さっきまであんなにしっかり喋っていたのに、突然わけのわからないことを言い出したとか。手のひらを返したようにスイッチが入る人のことを言います。
アルコール中毒と言う診断がついていない人でも、なんとなくやっていく人と、カチッスイッチが入ったようにわけのわかんなくなっちゃう人っていますよね。
nonbeyなんかは、ほぼ後者のパターンの人でした。
自分の自覚では、飲んでいる間はずっと飲み足りない気分がして「もう少しかなぁ、もう少しかなぁ」で足していくとある時、「ダー」と酔いが回ってくる。
アル中の人間がみな浴びるように飲んで、泥酔してぶっ倒れているかというと必ずしもそうではありません。
なんとなく飲んで「おとなしく俺は寝るよ」て寝て、起きてくると、また少しずつ飲んで、声をかけると「もう、わかったわかった」とか言いながらまた寝ちゃう。
そういうふうに3日ぐらい過ごしている。その間は特に日常生活を続けている。
だから無害な無害なことなし、なんとなく無気力な酔っ払いくらいですよね。その状態が続いている限りでは。
じつはそれが仮の姿というか、アルコール依存症者の場合、連続飲酒発作が起こるタイミングがだんだん短くなってきます。
2か月に1回とか3ヶ月に1回とかだったのが、週に1回やってくるようになる。
「連続飲酒発作」というのは、朝から飲み始めて吐くまでずっと飲んで、それこそ点滴じゃないと立ち直れないような状態に至るまでのだりまで飲んでしまうという点。
アル中さんが定期的に用いて状態を指して言う言葉です。
それは脳の問題でもあるんでしょうけど、肝臓の許容量の問題かもしれません。
同じように肝臓の分解が追いついていないと、あるとき急に分解し始めたタイミングで急激に酔いが回ることになります。
一般の人でも、酒を毎日飲んでいると本来の量よりたくさん飲めるようになると言われている。
何故かと言うと普通の状態でウィスキー水割り5杯が限度の人が、毎日水割り2杯ずつ、10日飲んだりすると、許容量・限界量には達していなくても肝臓の処理能力が追いつかなくなる。
そうすると肝臓が処理して酔いが回る。という本来の活動がないから、半分しか酔いが進まない。
本来5杯しか飲めない人間が、10杯飲んでもまだ倒れないでいられるとはそいういうことです。
一気に酔いが回るということは、体が悲鳴を上げているということを意味していますので、皆さん注意しましょうね。
昨日はちびちび飲んだ。でも1日にしたら、ビール10本は飲んでます。
ちびちびって言っているのは言葉のあやです。本当は、たくさん。少しって言うんじゃなくて、1日中飲んでいると言う意味でちびちび。糧にしてみれば結構飲んでいるわけですね。
アル中の人って、素面になると割と使い物にならないんですよ。抑うつが出たり、凝ってなきゃイライラしているとか、要するに市場にも記録。
だからあんまりしらふにはならないんですけど、たまに反省して先を読もうと思ったり、体調崩して飲めなかったりっていうことがあって、3日位で秋に秋がないことが、月に何回あるか。今週また月曜から飲んでないなぁ、と言いながら木曜日になっているタイミングがある。そのことを理由に小島さんも言っていたけど、自分では(アル中じゃない)と思っている。アル中は毎日飲むやつで、これは今週は2日しか飲んでいないからと。
人に聞くとくれ人に話を聞くと、1日後363日飲んでいるばかりで疲れるじゃないですか。そういう人は、結構難しくね。
じゃぁ彼らがアル中なのかって言うといつも気のいいところで止めている。年に誤解ぐらい商機をしなうことがあると言う範疇の入り口に片足を切れた位です。
そういう人はアル中だと思って、自分のような人間は相手じゃないと思っていた春に1日2日悲しみもないから。だけど、飲み過ぎで吐いたりして、体調悪くなったりする中で毎日飲んでいるわけだから、お願いがやってくる。
飲めない日は出雲読めない。水を飲んでも吐いてしまう。それでも点滴受けに行くことになる。
水も飲めない食物も入ってこないと言う日が牧野これは次につくば3日やってきました。ちびちび飲んでたっていうのはそういう意味です。
アルコール依存症の原因は?もともと大きな原因なんて無い。普通の社会生活がそうさせた。あとは自分の体質と性格だけの問題では?
なんでアル中になっちゃうんでしょうね?
私もさんざん聞かされましたが、みんな理由を欲しがるんです。
アルコール依存症になった人たちは
「仕事のストレスが」とか、
「離婚したときのなんとかの色が」とか、いろんなことを言うんです。
だけど私の経験からして、この手のお話は要するに後付けの限界です。
いろいろな人のケースを聞いたけど、結局さしたる理由は無いのではと思うのです。
「こういう理由で飲んだ」とこじつけているだけで、実は逆。
まず、「飲んじゃった」ということがある。
飲んじゃったから、失業した、
飲み過ぎたから離婚した、
飲んだおかげで借金がこれだけできたよ、
と言うふうに話ができていく。
ではなぜ飲んだんですか? という問いに、じつは答えがない。
世の中で、アル中の話がドラマになったり物語として描かれる時や、やっぱり理屈がついていないと気持ちが悪い。
やむにやまれる理由がないとドラマが成立しにくい。だから、飲むための理由を補った形で物語が作られるわけです。
だからあれ、嘘だと思う。
実際の話、嫌なことがあって酒を飲むとすっかり忘れられる言うと、そんな事はありません。当たり前の話です。
むしろ、飲み過ぎちゃったってことが逆に酒を飲む理由になる。
あるいは、お酒がない、入っていないと、正常な思考ができない。
しらふだとイライラして、あらゆることが手につかなくなる、そういう発想になっていくから飲む。
アル中になる前に飲んだ理由は、別に普通の人が飲む理由とそんなに変わりません。
「なんとなく習慣で飲んでいました。」
「仕事が終わって一区切りで飲んでいました。」
その程度のものです。
アルコール中毒になる人、ならない人。
なぜアルコール中毒になる人とならない人がいるのか。
どうやら遺伝的なアルコール分解酵素の有無とか、組み合わせとかが何らかの形で関わっているようなんです。
19歳だったり22歳だったり、そんな年齢でも立派なアルコール中毒者いるんです。
彼らなんかは、飲酒歴3年とか短いです。
それでもアルコール依存になるんですよ。
つまりアルコールに対する酵素の感受性とか、酵素の分配などが、もともと弱かったということ。それがかなり大きく関わっていると思うんですよね。
要するにアルコール分解酵素と言うものがいくつかあって、それを持ってない人はそもそも酒が飲めないんです。
飲むといきなり頭が痛くなっちゃうんですよ。
あと凄く強い人と弱い人ってバリエーションがあるじゃないですか。
そのバリエーションの中に、飲むと途中でやめらんない人が、多分、数%か含まれているんですね。
暇と、お金がなければ、飲酒しない。
20代のころは、そんなにアルコールは飲んでいませんでした。
会社では飲みに行くこと自体が説教される場所。だからあんまり行きたくなかったんですよね。そんなに好きな味でもなかったですし。
会社を辞めて、無職だったころは飲んでましたね。
でも頻度としては大した事はなかったんです。というのも、そんなにお金がなかったから。
お金がないことが、歯止めになっている人はそこそこいると思いますよ。
暇とお金が無い人は、アル中になりにくいんです。
30歳になるまでは、仕事が結構忙しいか、お金がないか、その両方どっちかでしたから、そんなにお酒は飲みませんでした。
私が30歳位になった頃そこそこ仕事が回りだして、お金が結構できたんですよ。暇もできたんです。
結婚後は嫁さんも働いていて、とにかくお金があるわけなんです。
でもお金があっても、もともとがそんなに贅沢じゃないから、貯金が少しずつ少しずつ溜まっていく。
ブランド物を買うわけでも、車を買うわけでもない。
となると、お酒を買うか・・・と。
お酒は、とにかく気がついたら買っていましたね。社会生活に悪影響がでているわけでなはかったから。
そうこうしているうちに30歳代~40歳代になるまで、ずっと飲み続けました。
要は、別に何の悩みもないのに、気が付いたら毎日の晩酌が癖になってしまい、アルコール依存症になってしまった。
そうなんです。結局アルコール中毒に大きな原因なんてないんです。
だから、やめられるものなら、やめたほうがよいと思います。
断酒禁酒1ヶ月達成!まだまだこれから。目先の目標は3ヶ月。
アルコールを飲まなくなってから、ちょうど1ヶ月が経過しました。
思い返すと、あっという間な印象はありますが、飲みたかった瞬間は何回もありました。
その度に、ほかの炭酸ジュースや食事で誤魔化し、
自分の脳みそ(司令塔)に騙し騙しで切り抜けてきたように思えます。
今回は1ヶ月経過して、どのような結果や、メリットがあったかを伝えます。
体調面について
- 朝が楽に起きることができる。
- 体が軽い。
- 脳がスッキリして、ボーっとしない。
- いろいろ真面目に考えられる。
- 顔色が良くなる。
- 顔が少し白くなる?
- 抜け毛が減る。
- 酒による体臭がなくなる。
- 便通が良くなる。
- 小も大も、匂いが弱まる。
- 体臭、口臭も、以前よりは明らかに改善している。
- 朝が元気。夜も元気。
- ご飯がうまい。
- 会話がスラスラ出てくる。
- 頭が働く。
- 集中力がたかまる。
- 寝付きが良い。
- 寝起きが良い。
そのほかのメリット
- 時間に余裕ができる。
- 趣味の時間が増えた。
- 仕事が終わってからの晩酌(2時間以上)がすべて、ほかのことに使える。
- 自分のやりたいことができる。
- 今までは家に帰ると酒を飲んで、車を運転できなかったけど、夜でも遅くなっていも車で用事を済ますことができる。
- 行動の自由度が劇的に上がる。
- お金を使わないから、なかなか減らない。
- お酒、つまみなどに使っていた1か月の金額は、だいたい3万円。
- お酒代3万円が毎月貯まる。(まだ1か月ですが・・・)
お酒をやめたことによる、デメリット。
- 宴会や飲み会に誘われなくなった。「どうせ、飲まないでしょ」と。
- たまに飲みたくなる衝動に駆られる。(やっぱり依存症だ)
- 飲みたくなる衝動を抑えるために、ジュースを飲んだり、お菓子やご飯を必要以上に接種することから、体重は少し増えた。
こんなことくらいですかね。いま思いつくのは。
デメリットで上げた「余分に食べてしまう」という行動は、ある意味、アルコールを卒業するには「登竜門」であると思います。
タバコをやめるときも、そうでした。
タバコを吸いたくなる衝動よりも、口が寂しい衝動のほうが強くなって、口の寂しさを紛らわすために、「グミ」にお世話になりました。
カロリーは高いけど、噛み応えがあり、多少腹にもたまるので満足感が高い。
でも、口が寂しい衝動も3か月くらいしたら無くなったので、それと同じ時期にグミも卒業できた。
それからはタバコをやめるために、無駄に食べることはなくなってきたんです。
アルコールも同じだと思っています。
最初の時期はアルコールが飲みたい気持ちが継続してしまうので、お菓子などを食べてしまいますが、きっと、3か月もすれば飲酒欲求が下がるので、欲求を満たすための食べ物も少なるなるはず。
あくまで希望的な予想ですが、たぶん!?そうなります。
いや、そうしてみせる。
「アルコールやめて、太った。・・・そんなん、かっこわるいと思いません?」
まぁ、なんやかんやで1か月クリアしたことは、大きな壁をクリアしたことに繋がっていますので、次は90日を目指します。
今までの最高が60日なので、辛抱が今後も必要ですね。
早く、年ベースで数えられるようになりたいものです。
アルコール中毒者から、金銭を要求される場合の対応について。「何があっても、お金を渡してはいけない。」
アルコールって、簡単に手に入ってしまうから、簡単に何本も買って飲んでしまいますよね。アルコール依存になると、それが進行しすぎて働けなくなって、安価なお酒も買えなくなってしまいます。
そんな依存症者が、お金を要求してきたら怖いですよね。もう、飲んでほしくないですよね。
「お金なんて渡したら、また飲んでしまうのでは?」
と思って警戒しても、依存症者は飲むためなら正当な理由を考える天才なので気を付けてください。そういうことには、本当に頭が回りますから。
今回は、アルコール依存症者が金銭を請求してきた時の対応について調べてみました。
お酒に溺れると、お金の収支もわからなくなる。
アルコールを飲み続けている人、そのほとんどの依存症者はお金に困ってきます。
比較的安価な市販薬やアルコールでも、徐々にが増え飲酒量が増えるにつれ、手に入れ続けるためには相当なお金が必要になってくるはずです。
加えて、依存症が深刻化するに従って、以前と同じように仕事をすることが困難になってきますから、収入と支出とバランスが大きく崩れてしまいます。
そんなときには通常、収支を見直し、バランスを保つ努力をするはずですが、依存症者は病気のために適切な行動をとることが難しくなってきます。
お金がないから、家族へ金を要求してくる。
そこで、なんとかお金を手に入れて、薬物を使い続けようと必死になり、あれこれと理由をつけて家族に金銭の要求をすることが多くなってきます。
当初は小さな金額かもしれません。
「一時的に借りるだけだから」「すぐに返すあてがあるから」
と言うかもしれません。さらに手の込んだ、もっともらしい理由を考えつく場合もあるでしょう。
お酒を飲むために、頭をフル回転させ、正当な理由を考える天才。
その方法は実に巧妙で多岐に渡っているため、家族といえども嘘を見抜くことが困難です。ですから、本人がどんな理由をつけてこようと、基本的にお金を渡す事はやめるようにしてください。
「お金を払ってもらえないなら、自分は死んでしまうかもしれない。」
などと言われると、これが最後と思い、つい渡してしまいそうになるかもしれませんが、お金を渡したら結果的にはにアルコールに消えていくのだと言うことを忘れないようにしましょう。
条件を付けても、絶対にお金を渡してはダメ。
もう一つ、本人の金銭要求に対して家族が取りがちな間違った対応は、
「条件をつけて金銭を貸す」という行為です。
「もう二度と使わないと約束してくれるなら私でもいいよ。」
「このお金と引き換えに治療を受けてちょうだい。」
というような交換条件はほとんど効果を発揮しません。
目先のお金欲しさに、依存症者はどんな約束でもしますが、それを守るはずがありません。その結果、家族は裏切られたと失望し、本人との信頼関係が悪化するだけなのです。
したがって、たとえ小額であっても金銭の要求には一切応じないこと。
またキャッシュカードや通帳等を含め、家族内の金銭管理を徹底することが大事です。家族の一員が、家のものを勝手に盗み出したり、売り払ったりするような事は考えたくないかもしれませんが、それが依存症の怖さです。
アルコール依存症という病気は、本人に薬物を使わせるために、どんなことでもさせるだけの強い力を持っていることを忘れないようにしましょう。
家族を依存症から救う本
薬物・アルコール依存で困っている人へ
著者:加藤力